アイツんなかのアクアリウム

「ふつう」の青年の頭の中を駆け巡っているサカナたち。そのスケッチ

手帳とわたし

昨日私は手帳を受け取った。ここで言う手帳とは障害者手帳<精神障害者福祉保健手帳>だ。緑色の2枚折のシンプルな手帳。等級は2級だった。身体障害の手帳については詳しくないがあちらは1級から6級まであるらしい。精神は1級から3級まである。軽く判断基準に触れておこう。1級は特別。他人の援助なしに生活するのが困難な程度。たとえば入院患者で院内の生活で常時援助を必要とするとか。そのくらいの重い障害。2級は日常生活にひどい制限を受けるか、与える必要がある状態。他人の援助は必ずしも必要としないが日常生活は難しい。付き添いなしで医療機関に通うなど習慣化された外出はできるなど。3級は日常生活または社会生活に制限を受けるか与える必要がある程度。行動のペースを他人にほぼ合わせられるくらい。3級と2級は結構あいまいなのがわかると思う。1級と比べると得られる援助もほぼ同じといえる。たとえば所得税の控除では1級が40万円なのに対して2・3級は27万円だ。

ただ、税金の控除は現在19歳の私にはまだ実感の湧く話ではない。就労に向けて動くつもりではあるが、まだ地盤であるグループホームへの入所が決まっていないからだ。そこで実感の湧くところではどんな恩恵が受けられるのか調べてみた。こんな言い方もどうかと思うが、せっかく障害持ちなのだから甘んじて援助を受ける態度で臨もうと思う。支援にどんなものがあるか。まず、交通機関が安くなることがある。具体的には都営鉄道系がすべて無料になる。また、使うことの多い西部バスも半額になる。通院に使うことも多いためこれは嬉しい。それから多くの公園。国営公園では入場料が無料になる。文化的な生活のための援助も数多くあり、美術館や映画館、カラオケ<カラオケに行くことはまずないが>なども割引になるところがある。案外優遇されるじゃないか。実は身体障害者の方や知的障害者の方と比べると支援は少ない。具体的には彼らはJRなどの鉄道も割引になることが挙げられる。だが、これでも良いじゃないか。十分だ。グループホームが決まるまでの間、いろいろな公園や庭園、美術館を訪れてみようと思う。これが今後の人生で生かされることを祈って。

そも、私はグループホームが始まらないことには今の家から出ることは不可能だと考えている。この前見学できそうだった場所はどうなったのだろう。一度施設の人に聞かなければならないな。入院、手帳、グループホーム。自分は普通だと思って生きてきたが、そろそろ限界か。出来事に対する反応は普通の人と同じだと思っている自分がまだいる。そしてそれは正しいと思う。しかし、環境を考慮しないと今の私の状況は多くの人から見て不思議、或いは変なものなのだろう。手帳を受け取ったことでそれがはっきりとわかったのが良かった。少数派なら少数派なりの生き方があるのだ。きっと。それは生き方ともいえないことかもしれない。でもそれをしばらくは模索していきたい。......私はかなり障害がおもいのだろうか? 今回の手帳のおかげでそこの尺度がわからなくなった。あくまで手帳を利用する立場で考えていけたらと思う。これで実社会との摩擦が大きすぎると感じたら、ヘルプマークをもらうことにしよう。

終わりに

今日は短めにした。読書の量が足りないからそちらを増やすためだ。はてぶろからnoteに移行するメリットはあるだろうか。検討しよう。このサカナのオーナー、もりきよのついった