アイツんなかのアクアリウム

「ふつう」の青年の頭の中を駆け巡っているサカナたち。そのスケッチ

ダルマ

ダルマといえば中国のお坊さんだ。菩提達磨達磨大師とも言う。有名なエピソードは座禅をしていたら四肢が腐ってしまったというもの。このときの達磨は壁に向かって座禅していたようだ。私ならすぐに壁に七色のアラベスクが見えるようになって、気が狂う気がするな。そんな座禅を9年間も続けたとは......。達磨、恐るべし。実は彼も幻覚なり何なりを見ていたのかもしれない。密教的な教えでは幻覚剤を使って奇跡体験、或いは修行<バッドトリップ>をしていたとも言われているから。そうだとしたらなかなかに面白い。座禅は幻覚を見る入り口として使えるかもしれない。無神経な発言ではあるが。幻覚がどのようなものか知りたくなったらこのようなアプローチもあるのだろう。

ところで最近別のところで「四肢が腐って切り落とした」というフレーズを目にした。私の処方薬について検索していたときだ。はじめは抗不安薬の比較をしていた。その後に処方されている睡眠剤3種類について検索したのだ。そこで見つけたのがこの記述だ。私の睡眠剤フルニトラゼパム<サイレースロヒプノールとも>、ベルソムラ、ヒベルナ<これは補助的な使い方>だ。このうちのフルニトラゼパムは武将いわく「入院患者以外には基本使いたくない」物らしく、米国には持ち込めない。それほどに強い睡眠剤なのだ。SNS上でたまに話題になる青い薬。これを多量に飲んだらどうなるのか調べたのだ。

基本的に睡眠剤は沢山飲んでも死にいたることは少ない。が、どうやらこのフルニトラゼパムは別で危険性がやたら高いのだとか。死に至るケースもあるが、同じ姿勢でずっと寝ていまうために筋肉への血流障害を生じて四肢切断となるケースがあるらしい。こんなに身近にダルマ<四肢を失った状態>になる方法があるとは。少し驚いた。ダルマになる方法なんて交通事故にあうことくらいしか思いつかなかった私には新ためて薬の力を知る機会となった。面白い。

四肢を失った後の生活はどのようなものだったのか。達磨の伝説については袈裟で見えなくなった手足を省略しただけという説もあるからなんともいえない。今、目の前にダルマの人形がある。選挙なんかでよく見るものだ。しっかりと足元におもりが付いていて起き上がる。なるほど。起き上がれないというのは大変なことだ。乙武さんもダルマ状態だが、まだ足、腕にわずかながらでっぱりがある。これがない丸々とした状態だったら下半身におもりをつけたほうが色々とうまくいきそうな気がする。体験できるのならばしてみたい。催眠音声でいけるだろうか。

自分はダルマになることよりは首から下が動かなくなることのほうが可能性として高い。というのも首を激しく鳴らすのが癖だからだ。この状態をなんと呼ぶのだろうか。下半身不随? 身近なところにダルマや下半身不随になる要因は案外転がっているものだ。このことが今回良くわかった。それらを避けるためにできること? そうなる要因を調べてそれをしないこと、何事もほどほどにすること。その2つだと思う。この先ダルマになることなんてまずないだろうが、そうなったらそうなったで楽しんだり、ゆとりを持って生活できるようにありたいものだ()

終わりに

やっぱりはじめにプロットを書かないと内容が薄くなるな。反省。次回からは毎回書くようにします。与えられた御代について書くの、やはり難しいね。性癖としてのだるまを書いてもいいかと思ったがさすがにやめておいた。

このサカナ<思想>のオーナー、もりきよのついった