アイツんなかのアクアリウム

「ふつう」の青年の頭の中を駆け巡っているサカナたち。そのスケッチ

私ってば中途半端人間、脱皮できるか

私は中途半端人間。いろんなことに手を出すも、ある程度のレベルに至る前に飽きてやめてしまう。結果としてやっていない人よりはできるけど、ちゃんとやっている人と比較するととても見劣りする人間が完成する。飽き性。躁鬱人間。器用貧乏。色々な言い方があるけれど「ひとつのことに夢中になるわけでもなく、かといって広い分野に精通するわけでもない中途半端な人間」であることには間違いはない。

一般的にルービックキューブと言われるパズル。私はそれを30秒もあれば解くことができる。平均的な人と比べるとそれは早いように思われるかもしれない。しかし、競技としてパズルを解くスピードキューバーは大抵1ヶ月も練習すれば20秒は切ってくる。私のそれは経験者とも未経験者とも言えない初級者レベルだ。お勉強。学校でスコア化されるその競技では偏差値60ちょいの学校で2位を取るくらいの成績を収めた。しかし、受験勉強には向いていなかった、というか色々おかしくなって無かったから大学には入らずにグループホーム生活保護を受けてなんとも微妙な生活を送っている。結局上には上がいるし、大学進学のための勉強という意味では私は落伍者だったのだろう。

ひとつのことに夢中になったことはないのかとたまに問われる。ほとんどない。ではその夢中になったことは何かと問われると「ゲームをインストールしたはじめの24時間」など超一過性のマイブーム的なものにとどまってしまう。生産性などない。ほとんど受動的なものだ。

私が新しいものに触れるときの流れはこうだ。躁状態や睡眠不足で気分が変に上がっているときになにか面白そうなものを知覚する。それはついったーから得られる場合もあるし、なにか頭の中で考えて遊んでいたらやりたくなってきたという場合もある。それを躁な私はブレーキをかけずにやり始める。新しい分野だからはじめは楽しい。夢中になる。しかしある程度やっていると最高にハイな状態から下がってきて疲れを感じ始める。休憩といった形で一度そのコンテンツから離れる。そして長い間戻らない。その間にはじめに身に付けたスキルはパーになる。大体こんな有様だ。

上のような経過をたどるものはまだマシと言える。大体の場合は先人の凄さに圧倒されて、比較してしまい、はじめからやる気を失ってしまう。要は概要だけ調べて手を出さないのだ。私は生来競争好きな性格らしい。負けるのが嫌いなのだと思う。オリジナルでは勝ち負けがないものであっても、スコアかなんかで比較できてしまうと怖気づいていしまい、手を出せない。

自分の限界を知るのが怖いというか、競って負けるのが嫌なんだと思う。そんな面倒な性格が狭く浅い知識・経験を持つ私を生んでしまった。このままが嫌ならそろそろ舵を切るときだ。

今からなにか、まだ知らない対象のマニアになるのにはどうしたらいいのか。それも意図的にハマるのではなくて、本当に没頭できるレベルでハマるには......。正攻法としてはたくさんのものに触れて、より深く体験することだと思う。それと同時に「好きだ」と言えるような感性・センスを育み、好きなものを増やしていくべきだろう。また、素直に人の通った道をフォローするのが近道だとも思う。

ただ、結局は私はどのような人間になりたいのかという問に答えられるようにするのが大切なのだと思う。趣味を作らなくてはならないというなんともピントのぼやけた目標<?>ではなく、なりたい自分像から逆算して趣味等を獲得するべきなのではないか。そうしないと結局得るのはガラクタのような趣味のコレクションで、なんの足しにもなりはしない。なりたい自分像にはまるピースを探すように趣味探しができたらと思う。

それでは、なりたい自分像とは.......?正直自分でもわからない。考えてみると思春期にアイデンティティを獲得しそこねたような感覚になることがある。みんなは「好きなこと」や「将来設計」をしっかりと持っていて、それらを組み合わせたモチベーションで大学を選んだり、アイデンティティの確立ができているように見えるのだ。その中で私はただ周りに流されていただけだった。私の話すネタは過去の経験の話だったり、ニュースの受け売りだったり。そこに私はいなくて、空気のような間を埋める話題提供機としての自分がいるだけだった。

結果としてアイデンティティが迷子のイタいハタチができているのだが、捉え方によっては案外悪くないかもしれない。今から情熱を持ったものをアイデンティティにできるから。今から意図的に無理なくキャラクターを組み直せば、まだなれるものの幅は広いはずだ。過去に囚われずに未来に向かって進め。

絶賛迷子中のアイデンティティを考える上でなんとなく「おもろい」という感覚は大事にしていきたいと思っている。何かを見たときに「おもろい」と思える感性を育てたいし、自分自身が「おもろい」と思ってもらえるような人間に何となくなりたいと思っている。そのためには自分の知見を広げていろいろなものを関連付けて考える能力が必要だし、ユーモアも必要だ。とりあえずしばらくはおもろい人を目指して生活してみようかなと思う。

話がこじれた。アウトラインを始めに書かないとこうなる。次からはきちんとまとまった文章を書くように気をつけるから許してね。

Vtuberに興味が出てきた。おもろそうだ。やってみようかな。