アイツんなかのアクアリウム

「ふつう」の青年の頭の中を駆け巡っているサカナたち。そのスケッチ

月初め。新しい日常へ

9月が終わってひとつの挑戦が終わった。9月の末に締め切りがある小説の公募に自分の書いたSSを提出したのだ。締切は30日の23時59分。提出したのは23時58分。本当にギリギリの戦いだった。文字数に関しても4000文字以内の所に3999文字とかかなり際どいところで提出した。判定ツールによっては4000字を超えるだろう。審査する方々が再チェック等をしないことを内心祈っている。

私は普段あまり小説を読まない。読書と言うときには勉強のための読書で、岩波文庫や新書をメインで読んでいる。そんな私が小説を書こうと思ったのは文章を書く一環として、また脳トレの1つとしてSSが良いのではないかと考えたからだ。これは過去の記事に詳しく書いている。今振り返ってみると小説を書くというのはブログを書くのより難しいように思う。ブログなど現実に則った文章は、土台として今いる世界が使えるけれど小説だとそうはいかない。自分の発想のもとで世界を構築して、それをあからさまでないように記述していかなくてはならない。その加減がとても難しかった。普段小説を読まないのを後悔した。これからはもっと小説も読んでいこうと思う。

小説を書くというのはなかなかに苦しい作業だった。思いついた設定に基づいて話を進めていく。これは私の活発な連想ゲームを絶えず行っている脳みそがやってくれた。しかし、これにオチをつけるのがとても難しかった。設定の構造的な穴を探したり主人公を殺したり.......いろいろな方法を試してみたけれど効果的なメソッドはいまいちつかめなかった。これが脳トレになると思う。かなりの時間を費やした。そしてある程度見切りをつけて、オチに向かって文章を進めたときに余分な文を入れないようにするのが、これまた難しい。キーボードを叩いていると簡単に文章が作られる。話を発展させるときに頭の中で文章を組み立てる前にディスプレイに文字列が並ぶなんて事もザラだった。こうして侵入した余分な文章はそれはそれで必要な気がしてしまうからたちが悪い。どの文章を削り、どの語彙を改めるのか、書き終わった直後に考えるのはほとんど不可能に近い作業だ。どの文も必要な気がしてしまう。この作業にも多くの時間を費やした。書く時間と削る時間だったら後者のほうが長かっただろう。いかに完璧を目指すのか。これが小説を書く面白さなのだろうなと思った。まるでパズルみたいだ。

書くときは苦しかった小説もいったん脱稿してしまえば、気持ちは爽やかに心は軽くなる。ひとまずこれ以上は編集しなくていいのだという実感。自分で文章を書ききったのだという達成感。これはしばらく味わったことのない心地よいものだった。定期テストで目一杯勉強して学年1位を取ったときの快感に似ていないこともない。まだ大賞の結果は出ないし選考漏れすることは想像に難くない。それでも、ひとつのことを成し遂げたという快感は良いものだ。私は飽き性故に何かを成し遂げたという経験に乏しい。何か賞をもらったということはあっても、それは努力の結果というよりは才能の発火であり、実感の湧くものではなかった。ひとつのことにしっかり取り組んで、終えるというのがこれほどまで気持ちが良いとは。小説はその快感を教えてくれた。最高の気分だ。

さて、そんな小説の執筆が終わって3日、10月になった。今月は少し変化の訪れる月になるだろう。まず明後日、5日から母校、多摩科学技術高校でのサポートティーチャーという仕事が始まる。詳細については前の記事に書いた。定期的に仕事が日常に入ってくる。週3回、1.5時間。これがおそらく私の生活のペースメーカーになるのだと思う。GHの世話人さんが、「夜型の生活をやめられるといいですね」なんて言ってきた。実はそのための仕事という側面もあって応募した。お給料がもらえて自分の生活の周期も安定する。いい事ずくめだ。

また、今日で今の家に越してきてからちょうど1ヶ月になる。家電も揃って生活が安定してきた。完全な自炊まではできていないが米は炊けるし、洗濯もできるようになった。掃除はこれから練習して周期的にできるようになりたい。生活保護費も昨日入ったようだ。うまく使えるように練習したい。仕事が始まるというダイナミックな変化に加えて、生活を安定させるために家事を回していかなくてはならないという責任感がついてくる。この2つの変化にどう対応していくかなんだと思う。ただ受動的に変化の波に流されるのではなく、変化にノッて成長していきたいと改めて思う。

更にと言ってはなんだが大学受験も控えているのだ。どこまで能動的に、意識的に活動できるかが鍵になってきそうだな、今月は。なにか良いスケジュール、タスク管理ツールがあったら紹介してほしいと思う。10月も頑張るぞ!!

久しぶりのブログ、文章が少し雑だな。タイムリミットを決めて作業しているせいもありそう。タイピング早く、構成はしっかりとを心がけていこう。


このサカナ<思想>のオーナー、もりきよのついった。餌<コメント、いいね>がほしい。サカナたちが喜ぶ。