アイツんなかのアクアリウム

「ふつう」の青年の頭の中を駆け巡っているサカナたち。そのスケッチ

時間感覚を強くしたい

私が今、なにか能力がもらえると言われたら、時間感覚に強くなりたいと答えるだろう。今日も昨日も時間の使いかたが下手くそだった。これは私が時間感覚に弱いせいだと思われる。何に時間をどのくらい使っていいのかわからないからこういう事が起きる。もちろんわかっていたとしても自制心がなければ無駄ではあるが、私はそもそも時間の使いかたの認知能力が弱い。だから強くしたいと願う。

時間感覚という概念は既出でもおかしくないとは思っているが、時間に対する感覚のことだ。何をするのにどのくらい時間がかかるのか、残された時間はどのくらいか.......その中で私としてどう振る舞っていくか。これらの感覚をまとめて時間感覚と呼びたい。

この能力は社会的な生活を送っていく力の基礎であることは疑いようのない事実だろう。この力によって、約束事・待ち合わせ等は成立する。また、この能力は自分で計画を立ててそのとおりに実行する力の基礎だ。何にどのくらい時間がかかるのかを把握しないで期限内に目標を達成することはほぼ不可能だと言って良いだろう。

感覚としての時間は伸び縮みする。これも周知の事実だろう。一般に楽しいときの時間は短く感じるし、退屈な時間ほど長く感じられるものだ。例外も多く挙げられるとは思うが、それでも体感時間は長くなったり短くなることに異論を唱える人は少ないのではないか。

私も時間の伸び縮みが起こることを経験から知っている。措置入院で隔離室に入れられていた1周間はとても長かった。毎日目が覚めてから眠りに落ちるまでの時間を、でんぐり返しを繰り返したり、1つの言葉を延々と唱えて過ごしたのを今でも覚えている。退屈極まりない時間。それがとても長く感じた。

転じて、課題の締め切り前の数十分。これはとても短く感じる。高校生の時、研究発表会のスライドや要旨をギリギリで提出するときは1分が経つのにもハラハラしたものだ。......提出が遅れると成績がガクンと下がるのである。

このように状況が変わると時間感覚も変わって、行動も変わる。課題を出された直後の行動と、提出期限間際の行動が同じ人は高い時間感覚の持ち主なのだと私は思っている。私のように時間感覚に弱いものは締め切り間際に行動を起こしがちである。

19年間生きてきたものの、時間に対して得られた知見は少ない。せいぜいが、単位時間あたりに与えれれる自分の処理できる情報の量が多いときに時間は短く感じられるのではないかというものだ。それから、時間の経過に対して注意が向けられているときには時間の進みは遅く感じられる。

他の分野で得られた知見。例えば、危機は想定外なところから訪れる。一度でも危険を認知するとダメージは小さく抑えられる。などのものと比べると、時間に関するものは貧弱な知見と言わざるを得ない。実生活で役に立つレベルまで落とし込めていないのだ。これをとても残念に思う。

ただ、最近の自分の過ごし方を見ていて、時間感覚を強くするのに必要なのは大時間と小時間の経過のしかたの把握とそれを繋ぐ自分の意識の確認が必要なのだと気がついた。大時間とは時計で示される、客観的な時間の流れだ。小時間とは自分のタスクを終わらせるのにかかる時間など、もっと身近で主体的な時間の感覚だ。

私達は大時間の中にいる。例外は時計のない地域や山奥だろうか。それらを除いて、客観的な時間にとらわれない人はいないと思う。時間感覚を強くするとは、大時間と小時間の間に強いコネクションを作ることなのではないか。2つの時間の繋がり方をしっかりと意識することで、時間の使いかたもうまくなっていくのだと思う。小時間の組み合わせと大時間の間のラグを少なくすれば、自然とスケジューリングもうまくなるのではないか。

私はその力を最初から得ることは諦めている。そんなものは天才しか持っていない。私のような人間はそれを得るためになにからはじめるかと言うのが問題だ。まずは現状の把握が大事だと私は思う。すなわち、小時間の把握、例えば〇〇には2PMDかかる等を知ること。大時間との連結、午前は6PMDあるから〇〇と△△ができるなど。自分の意志決定、それならば〇〇と△△をやろう!。の順番で身につけていけるのではないかと思う。社会時間に生きるためにはまず自分の時間の使いかたを把握する必要があるのだ。

まずは1日の中で定期的に予定を立てることから始めたい。9時、12時、15時、18時、21時に予定を確認することから始めよう。これで社会的に生活することができたらなと思う。

あまりに時間が余りすぎると社会的な生活から離れてしまう。最近の私の行動からそれを感じたために対応策を考えてみた。しばらくこれでやってみようと思う。


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