アイツんなかのアクアリウム

「ふつう」の青年の頭の中を駆け巡っているサカナたち。そのスケッチ

激動の1日。多岐にわたる活動をどう御するか

私は今日付で都内のグループホームに入居した。午前のまだ涼しい時間から赤帽さんが来て荷物をトラックに載せたかと思うと、太陽が高く上る前には荷物は新居の部屋の中にすべて収まっていた。管理人さんと契約の再確認をしたら、ワンルームのアパートに大量の荷物と、私がひとり。こんなにあっけなく終わるなんて思っていなかった。

昼食として烏龍茶と魚肉ソーセージを3本食べた。腹は減るけれどあまり食べたくないという調子だったので、ちょうどいい具合だった。魚肉ソーセージを咥えながら、これからの荷解きのことを考える。気が滅入るほど荷物がある。部屋のほとんどを埋め尽くすダンボール群にどう立ち向かったものだろう。

2本目を食べる頃には、うまい方法なんてないということに気がついて、渋々と荷解きを始める。ガムテープを剥がして、箱の中を覗く。衣類だったらハンガーを付けてクローゼットへ、パズル類だったら埃を軽く拭き取って本棚の上に。そうこうして作業は続いていく。

誰だ、冬物の服をケースにこんなに詰め込んだのは。部屋の真ん中に居座る洗濯機ほどあるケースに思わず愚痴をたれてしまった。衣類が思った以上に多い。部屋には中身を吐き出して縮小するダンボール箱軍団と憮然として居座る衣類たち。もう少し厳選しておくんだったな。今思っても仕方のないことだ。後でいらない分は売るか資源ごみとして出してしまおう。

はじめは荷物に対してだった愚痴が時間が立つにつれて次第に変化してくる。足が痛い。座ると坐骨が痛い。寝転がると腰と肩と顎が痛い。そう、新居には椅子を持っていかなかったのだった。そのせいでずっと立っているか、硬い地面に直接座らなければならない。はじめは耐えていたものの、午前から荷物を運んでいる体が限界を迎えるのはあっという間のことだった。

長時間立つだけの経験をしたことがある人は知っているだろう。人間、立ち疲れても歩くことはできるのだ。部屋での作業に限界を感じた私は外に出ることにした。

必要なものを慎重に見繕う。最寄りの百均まで片道歩きで20分近くかかると聞いていた。生半可な気持ちでは行くことができない。とりあえずシャンプー等の入れ物と、IH対応の雪平鍋、ハンドソープの入れ物、ハンガーを買おうと決めて家を出た。

結果、百均にはIH対応の鍋は売っていなかった。鍋とアルミホイルさえあればご飯が炊けるし、ゆで卵も食べられると思っていたから残念だ。結局鍋はAmazonで買うことになった。20cmのものが1880円。高いのか安いのかわからない。わからないことだらけだと言うことだけがわかる。私は今まで社会で生きてきていなかった。テラリウムの中で大事に育てられているコケ的存在だったのだ。

帰りに寄り道してOff Houseに行った。と、いうか帰る途中でその存在をほのめかす管理人さんの言葉を思い出した。そこで私は黒い、プラスチックのキャスターが付いた、よく動きそうな椅子を買った。2500円。どんどんお金がなくなっていく。少し小柄なその椅子を抱えて一度家に戻った。

みたらし団子と唐揚げとサラダを買って夕食にする。それから、明日の昼食代わりのガムも買うのを忘れない。そうして私の3時間にも渡る買い物は終わりを告げたのだった。

家に戻って夕食を食べる。机の上には使い古したPCとイヤホン、それから2組の記憶術練習用のトランプ。ブログも書けていなければ勉強もできていないし、本も読めていない。虚しい。椅子で快適に過ごしながらもそう思わざるを得なかった。

さらに虚しさに拍車をかけるようなことをしてしまう。荷解き中に前の家に届いていたDellの新しいPCを見つけてしまったのだ。早速電源を入れてセットアップする。ついったを開く。そんなこんなでまた時間が解ける。まあ、今もそのPCで文章を作っているのだが。快適だ。それならばまあいいかと考えてしまいそうになる。良くない。勉強がしたいんだ本当は。やりたいことから目を背けて合理化するようにはならないように自分を言い聞かせる、なんてことはできなかった。

その後はLINEでプラハに留学する友人とテイクオフ間際にやり取りをしたり、かつて病棟内で出会った女の子と電話したりした。それからついったも。この記事の更新は急遽スマホテザリングオプションをつけて実現しているが、通信量の減り方がエグい。一瞬で1GB使った。1GBをチャージしようとすれば1100円にもなるようである。危ない危ない。早めのインターネット回線の開通を目指したほうがいいかもしれない。

引っ越してきて初日。今まで当たり前だと思っていた読書や勉強の習慣はあっけなく崩れ去った。自由と願望と義務と。いろいろなものが交わってやりたいことを邪魔する。本当にやりたいことは実際に実行に移すのは難しかったりする。目的を見失わないことが大事だ。

自炊、洗濯、掃除、就活、そして受験や勉強。親元から離れて自由になったからこそ時間というリソースが与えられたが、これの使い方は誤らないようにしないといけない。ついったで毎日タスクを書き出すのにも良い効能があったのだ。優先順位をつけること。これで時間をうまく捻出して勉強等自分のやりたいこと、生産性のあることにつなげていきたい。


このサカナ<思想>のオーナー、もりきよのついった。餌<コメント、いいね>がほしい。サカナたちが喜ぶ。