アイツんなかのアクアリウム

「ふつう」の青年の頭の中を駆け巡っているサカナたち。そのスケッチ

生活習慣の改善と構築

誰しも良い習慣を身につけたいものだと思う。おそらく好き好んで酒に溺れる人はいないし、自暴自棄になっている人を除いて能動的に睡眠時間を削って死期を早めたがる人もいない。そして読書に時間をとったり勉強する時間を確保して、スキルアップを目論んでいる人も少なくないだろう。

しかしながら現実はそんなにうまくいかないようだ。多くの人がアルコール依存症になっていたり過労死する。また、意識を高く保とうとしている社会人も時間が経つにつれて初心を忘れ、働いて食べて寝るだけの存在に成り下がる。

かくいう私も良い習慣を身につけたいと思う者の一人だ。毎日決まった時間に目覚めたいし、読書もしたい。そしてブログやSSを書く時間も確保したい。

だが、私も例にもれず悪い習慣に溺れてしまっている。1日中寝て過ごしてしまったり散財してしまったりすることは、決して珍しいことではない。いつももう二度としないぞと決心してはその10日後にはまた繰り返してしまっている。同じ失敗を繰り返しているのだ。毎回新しい失敗をしろという誰かの名言が身に染みる。

こんな私がなぜ生活習慣について書こうと思ったのか。その理由は今日読んでいた本にある。

その本とはジェイク・ナップとジョン・ゼラツキーの『時間術大全 Make Time』だ。この本では日常の中で時間を作り出し、集中力を上げる方法がまとめてある。SNSやメールとの付き合い方であったり、1日の過ごし方にハイライトをつけて満足感を得ながら最低限の時間での仕事で済ませる方法であったり様々だ。

その中でも気になる項目があった。それは朝型v.s.夜型というものだ。

ジョンは2つのコツで朝型人間になれたという。1つ目は「明かり」「コーヒー」「用事」を使うことで、2つ目は「前夜のデザイン」だ。

彼は普段7~8時間の睡眠を必要としていて、朝は5時半に起きることにしている。つまり21時半くらいには寝る計算だ。寝る前は照明をおとしてリラックスできる環境を作り上げる。そしてコーヒー等は飲まないようにする。これが「前夜のデザイン」だ。そして起きた後は明かりをつけて、ドリップコーヒーを淹れる。また、用事を朝に作っておくことで目覚めを良くしているらしい。これが「明かり」「コーヒー」「用事」だ。

それに対して夜型のジェイクは子どもが寝る時間から自身が寝る時間、すなわち21時半から23時半を活用することに決めた。20時半から小説を読むなど休息を取り、21時半からはネットを断ち仕事に集中する。そしてエネルギーが完全に枯渇する前にベッドへ向かって寝るのだ。

上のものとは別に2人に共通するアドバイスがあった。それは「もう1つだけ」をやめることだ。

作業をしているとついつい「もう1つだけ」タスクをこなしたくなる。それを抑えるのだ。真面目な人は遅れを取り返す方法がそれしか無いと感じる傾向があるらしい。だが実際は逆で、疲れているときに次のタスクをやろうとしても能率が落ちるだけだそうだ。

これを防ぐ方法に「カットオフ・タイム」を決めることがある。要は締め切りを決めてしまってそれ以上のことをしないようにするのだ。このカットオフ・タイムのときにハイライトの仕事が終わっているかを基準にするといいらしい。

さて、これらのアドバイスを踏まえて私の生活を見直してみようと思う。

私はこのブログの投稿時刻を見れば分かる通り、夜型の人間である。深夜型と言ってもいいかもしれない。毎日夜になってから本を読んだり、ブログやSSを書いたりしている。

そんな私でも朝型になりたいという希望はある。これまでの経験から、朝早く起きられたときに1日が2日分に感じられるほどの充実感を得ていたからだ。加えて午前中にSSを書きたいという願望もある。

こんな私に合ったライフサイクルはどのようなものだろうか。おそらくジョンのアドバイスが役に立つだろう。カットオフ・タイムを22時頃に設定して、6~7時に起きるのが良いと思う。そうすれば夜も作業ができるし、朝も作業ができる。

理想的には夜に読書をして朝にSSやブログを書くのがいいのかもしれない。それぞれの時間を設定しておけば、規則的な毎日を過ごせて生産性の向上につながる。

せっかくだからここで宣言してしまおう。これから私は22時30分には床に就き、朝は7時に起きる。その後シャワーを浴びてから散歩をして8時半からブログやSSを書く。

私だけでは習慣を作ることができないから、公表することでプレッシャーを作ろうという判断だ。今後22時30分以降についった等で私を見かけた場合などは声をかけていただけるとありがたい。

話はそれるが『時間術大全』の中にiPhoneの通知を消すまたはSNSを削除するというヒントが載っている。私は通知を消すことを少し前から実行しているのだが、文章を書くときや考え事をするときなどに気をそらされなくて非常に助かっている。はじめは不便だろうと思ったが案外なんとかなるものだ。是非試してみてほしい。

どんな習慣もはじめに変化させることから生まれるのだ。少しずつ私の生活も改善していけたら良いなと思う。


このサカナ<思想>のオーナー、もりきよのついった